南房総日帰りドライブ記


 
 2008年4月、連休前の混雑を避けて家族で南房総をドライブ。新しく内房沿いに高速道路が木更津から先の館山まで延長された館山自動車道が出来たので、家族と愛犬を連れて日帰りドライブに出かけた。今回のドライブの目的は、おいしいお魚を食べる事と温泉に入ることだった。そこで10時ごろに我が家を出発して、京葉道路の花輪ICからこの高速道路を利用して鋸南保田ICまで1時間少しで到着した。

 丁度、鋸南保田ICを降りる頃には、お昼に近かったのでそのまま県道34号線を海岸方向に向かい、保田漁港のすぐそばにある「お食事処 ばんや」に向かった。このお店はよくTVの旅行番組で取り上げられており、日帰りツアーの観光客やツアーバスがよく訪れるところである。
 地元の保田漁協が運営する直営店で、内房で獲れる新鮮な魚が食べられる。
我々も早速、お昼の食事を注文する事としたが、店内には入り口正面に大きなメニューボードがあって、そのメニュー表の中から好きな物を注文する事となる。いろいろメニューのある中から「ばんや寿司」と「海老の天丼」のほかに「鯵の南蛮漬け」と「地魚の天ぷら盛り合わせ」を注文した。

保田漁協直営の「ばんや」 「ばんや」の店内 平日でも観光客が多い

  「ばんや寿司」は2種類あったが、800円のお寿司を頼んで見たところ、何と! 10巻で新鮮なネタとボリュームでこれだけでお腹がいっぱいになる。また海老天丼は大きな海老天やイカの天ぷらなどプリプリとした食感で、満足できた。一番気に入ったのは地元の漁協が直営するため食事のボリュームの割には、お値段も安く、お魚も新鮮なものがいただけることである。店のメニュー表に”ばんやの食事のボリュームは多いので、食べきらない人はお持ち帰りください”とわざわざ書いてある。

 また、この保田漁協の直営には「ばんやの湯」や干物、魚介類などを販売する「ばんや横丁」も併設され、更には「ばんやの湯」に宿泊する事も出来るそうだ。
以前から、千葉県のHPを見て、千葉観光ガイドの中に地元の漁協が運営する直営店情報が掲載されていたので、一度ためにし利用してみたいと思っていたが、今回は”当たり”である。

 この保田漁港周辺には鋸山にも近く、ロープウエイを利用して頂上に昇ることも、また車で鋸山頂上付近にまで昇ることが出来る。鋸山頂上から見えるフェリー乗り場「浜金谷」も眼下に見えてきれいだ。保田漁港から少し千葉よりに国道127号線を戻ると江戸時代の浮世絵師「菱川師宣」美術館がある。有名な「見返り美人」の浮世絵も見られるので一度は訪れるのも良い。

さて、昼食にも満足して、次の目的である日帰り温泉めぐりと洒落て内房の海岸線沿いに館山までドライブ。
館山市内から洲崎に向かってドライブしていくと、東京湾を一望できる「大房岬」がある。温泉に行く途中の寄り道であるが、「大房岬」に立ち寄ってみた。岬の突端には「青少年向けのキャンプ場」があって、大きな樹木が生い茂り、その中を進んでいくと木立の中に展望台(高さ15mほど)が見えて、ここを最上段まで上ると眼下に東京湾を見渡せる、すばらしい展望が開ける。晴れているとこの展望台から富士山、伊豆半島の石廊崎や天城山、大島も見える。普段は余り観光客も少なく、観光スポットの穴場かもしれない。

大房岬展望台より 大房岬から見える内房の海岸 洋上に遠く望む自衛艦


 「大房岬」から洲崎方面に向かう途中に、国民休暇村「館山」がある、お目当ての日帰り温泉だ。
この立ち寄り湯は一人500円で、温泉を楽しむことが出来る。2階の『花海(はなみ)の湯』は、室内の大浴場と露天風呂がある。一番のお薦めはこの露天風呂に入りながら東京湾を一望できることである。
この国民宿舎は宿泊も、また温泉につかった後、昼食を頂くことも出来るので日帰りドライブをされる方には便利かもしれない。

 我々は、この休暇村から引き返したが、更にドライブを楽しみたい方は半島の突端(洲崎)からぐるっと周って白浜、千倉方面に向かうのも楽しいだろう。
(M太郎)